![]() | of Hydrophilus acuminatus |
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ガムシです。なぜか水生昆虫がとっても好きでも、ガムシには興味のないひともいます。同じ水生
昆虫なのになぜでしょう。色が地味だから?泳ぎが下手だから?お尻から息を吸わないから?数が
多いから?僕には分かりませんが、なにしろ最高です。 知っているひとは知っているのですが、ガムシはゲンゴロウと違って後肢で水を同時に蹴って泳ぐ のではなく、左肢、右肢で水を交互にかいて泳ぎます。また、ゲンゴロウが泳ぐときにまったく前 肢を使わないのに対し、ガムシはすべての肢を使って泳ぎます。泳ぎますというか、なんなのでし ょう。とにかく、それが僕なんかにはたまらないかわいさを伴なって映るのですが、世間はいった いどうなっているのでしょうか。 |
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お尻は常にあいくるしさを誘発しています。上記の通り、そんな泳ぎ方をしているので必然的にお
尻が左右に振れます。とかげなんかの爬虫類も足を交互に使って進むのでお尻が左右に揺れますよ
ね。でもまだ彼らにはしっぽがあるので、お尻が左にいったときはしっぽが右にいくのでバランス
がとれますよね。 ところがガムシにはしっぽがありません。お尻の先にはなにもありません。だか らついお尻を左右に振っているようにみえてしまうのです。トカゲだってきっとしっぽがなかった らきっとすごくかわいいですよ、お尻のところが。 息を吸うときも、ガムシは他の水生昆虫と違ってお尻ではなく頭部と前胸背のあいだから触覚のよ うな呼吸器を水面に出して息をします。簡単に言っちゃえば首から息をするということです。そし てその呼吸器は首の横にあるので、水面にその呼吸器を伸ばしているあいだはやっぱりどうしても 頭が横に傾くことになります。するとやっぱりあいくるしいことになるのです。よく名前を呼ぶと 首を傾ける犬がいるけど、あれと同じです。かわいいです。そしてさらに呼吸しているあいだは 今度はお尻が左右ではなく前後に揺れます。またお尻です(笑)。なんなのでしょう。僕の心をグッ とつかんで離しません。とってもかわいいです。 |
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ずっと寒い日が続いてましたが、3月になって水温が17度を越える、青空の澄み渡ったとても気持ち
のいい日がありました。屋外水槽を見てみると、ガムシも気持ちよさそうに甲羅干し中でした。 ガムシは冬、ほとんどなにも食べずものかげにジッと隠れてなかば水中越冬状態ですが、これでやっと 春を迎えて目を覚ましたといったところでしょうか。 ガムシは水中、上陸中を問わず、よく顔の掃除をします。顔をななめにかしげて前足でおでこのあたり をゴシ、ゴシと擦ります(かわいさ1億万点)。 ゲンゴロウが比較的足をよく掃除するのにくらべ、ガムシは顔ばっかりです(ガムシが足をゴシゴシしてい るの、見たことあるひといますか?)。顔が命の吉徳人形なのでしょう。がんばってもらいたいものです。 |
| ガムシのこととなるといろんな言葉が口からあふれてなかなかとまらないわけでありますが、繁殖にはてこずりまして、何年もあと一歩のところで撃沈してまいりました。 '04年に成功して以来、ガムシの繁殖だけはなんとかかかさずできるようになりましたが、初羽化の瞬間の感動は今でもはっきりと覚えています。 |
| 卵のうをつくっているガムシです。最後の仕上げに、チョリンと飛び出たバランサーだか呼吸用ノズルだかシャー専用だかをつくりあげていきます。つくりはじめたら最後まで、一度も息継ぎをしません。30分くらいでしょうか。お尻の先からクモの糸みたいなものを出して、それで卵のうをかたちづくっています。なんて器用なお尻でしょう。ここでもやっぱりお尻です。ああ。 |

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ガムシの卵は卵のうにくるまれて水面に浮いています。質感はカマキリの卵のうにそっくりです。
卵のうからは卵のための呼吸器がホイップクリームのように伸びています。下は羽化した幼虫た
ちです。すぐに表に出てくるものもいれば、中でもぞもぞしていてなかなか表に出てこないものも
います。警戒心からかたまたまなのかよく分かりませんが、そこらへんは虫も動物も人間も変わ
らないんだな、などと感想を持ちます。 |
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ブルブル…。いったん表に出たもののすぐにまた卵のうの中に戻ってなかなか出てこないやつ(笑)。
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ガムシの1齢幼虫は産まれたばかりで18〜22ミリくらいあります。大アゴが左右非対象で、
触覚(小腮鬚)がとても長く、手のように器用に動かせるのが特徴です。
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左はガムシの2齢幼虫です。右はティム・バートンの[ジャイアント・ピーチ]に出てきたMr.セン
ティピードです。誰もなにも言ってこないのでもしかしたらそんなこと全然ないのかもしれません
が、そっくりですね。僕にはかぶって見えてどうしようもありません、お互いブサイクで(笑)。 |
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なにがどうあってもギブだというひとはいるでしょう、この質感とダレ感。ゲンゴロウの幼虫がダメなひとはガムシの幼虫はもっとダメですね。でもときどき女の子でゲンゴロウの幼虫よりガムシの幼虫の方がマシだというひともいます。ダメさ加減が許せるのでしょうか、ちょっとオトナな言い方をすると。まあ、よく分かりませんが。 触るとぶにょんぶにょんに柔らかいのに、キュッなどと鳴いて一気に固くなるところなんか、僕なんかには大変にたまりません。キュッて。 |
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ガムシの幼虫は食べ残された死骸や貝類を食べます。動きの速いものはまず捕らえられません。食
べ方は、なんていうか、もうこうなったらヤケクソですがやっぱり変です。変なんです。写真から
伝わるかもしれませんが、捕らえた貝をぐっと背中側に持っていって丸めこむようにして食べます。
どうしてお腹側でなく背中側なのか、一度腹を割って聞いてみたいものです。 |
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サカマキガイも使えないことはありませんが、やっぱりモノアラの方が育てやすいです。 参考文献:「Asymmetric mandibles of water-scavenger larvae improves feeding effectiveness on right-handed snails. American Naturalist, 162:811-814 (2003).」 あとは、個人的な経験上から、この写真のような飼い方だとあまりうまくいきません( 実際、上陸前に☆になりました )。下の写真のように、底になにか敷いてあげた状態の方が断然よいです。特に、小さな容器で育てている場合、エサの貝は過敏になって容器に張り付いてなかなかはがれなくなるので、底が砂状になっているとガムシも貝が持ち上げやすくて効果的です。 参考までに、下の図はコガタガムシのものですが、ガムシも同様です( by '06 )。
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3齢、約7センチ。上陸までもうひと押しか。個別飼育ではなく、ミズムシ繁殖用の衣装ケースに有象無象と一緒にほったらかし。
大きいので水温や水質の影響を受けにくいのか、うちではこれが意外に順調に育ってくれてます。 個別飼育は調子悪いです。こんなはずではなかったのだけれど('04)。 |
| だけれど('04)。順調な衣装ケース。えせ自然。ニセビオ。ほったらかし。上陸期に掬うだけ。 |
| そして蛹。なんか早い。らく。 |
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そして羽化。やっほ。――なんか、らくだ。 なんとか4年目してようやく。ようやっとこさの羽化。嬉しい新成虫。上陸からちょうど20日でした。 大型種なのに意外と早いのね。 さて、これをいかに継続するか。やっとあがった土俵の上。どすこい。これからが頑張りどころだと、キリリとひきしまる僕です。 なにしろ、いらっしゃい。ガム♀。どうかゆるりと。 |
| そして今年('05)は続々と。幼虫飼育は集団で、底砂利を敷いて、シジミを多用すれば楽チンちゃん。今までの苦難がなんだったのだろう、とふと立ち止まって考えてしまうくらい。新成虫はよく食べるので水はどこもバスクリンみたいになります。藻がなければそこらで草をムシって茹でてあげればほら。 |
| ホテイアオイの上で甲羅干しをするガムシ |
| ガムシとヒメガムシ |













